福祉におけるあらゆる課題を解消すべく、介護福祉と障害福祉が一体になった共生型サービスが広まりつつあります。
実際、高齢者ばかりになりがちな介護現場に、若い世代の人たち入ってくることはとても有益なことだといえます。世代間を超えたコミュニケーションが可能になり、利用者同士にとっても良い刺激になるでしょう。
それだけでなく、利用者にとって嬉しい利点は他にもあります。例えば、年齢によって障害福祉と介護福祉が移行して、今までと同じサービスを受けられない、ということがなくなるという点です。
介護と障害のどちらにも対応している現場があれば、いくつになっても安心してサポートを受けることが可能です。
一方で、介護士と利用者の両方において混乱を招きやすい側面もあります。
今まで障害福祉に従事してきた人にとって、高齢者ばかりの職場で思うようにコミュニケーションを取れないというケースはあるでしょう。
また、高齢者の身体はデリケートなため、介助での気遣いの仕方も変わってきます。人によって対応を使い分けることは、最初はなかなか難しいものです。そんな時は、無理に頑張ろうとするのではなく、介護経験のある同僚に相談しながらやっていくことが重要です。
一方、利用者側からしても、別の年代の人と触れ合うことに抵抗がある人もいるかもしれません。
時間が経てば、そうした抵抗の問題は解消されるかもしれませんが、必ずしもそうなるわけではないため、こまめなメンタルケアが必要です。